内見なしで部屋を決めても大丈夫?失敗しないためのチェックリスト
上京や遠方への転勤で、「部屋を見に行く時間もお金もない」という人は少なくありません。結論から言うと、確認すべきポイントを押さえれば、内見なしでも失敗はかなり防げます。
この記事では、内見せずに部屋を決めるときに確認したいことを、チェックリストの形でまとめました。
内見なしで決める人は、実は珍しくない
賃貸の契約は、2017年から重要事項説明をビデオ通話で受けられるようになり、2022年からは契約書の電子化も認められました。現地に一度も行かずに、申込から契約までを終えることが制度上もできるようになっています。実際には電子契約に対応している管理会社はまだ多くなく、契約書を郵送でやり取りするのが一般的ですが、それでも来店する必要はありません。
また、人気のエリアや繁忙期(1〜3月)は、内見の予定を組んでいる間に他の人に申し込まれてしまうことがよくあります。「見てから決める」より「決めてから確認する」ほうが、いい部屋を取りやすい場面もあるのです。
内見なしでも分かること、分からないこと
最初に、何が分かって何が分からないかを整理しておきます。
| 内見しなくても確認できる | 現地でないと分かりにくい |
|---|---|
| 間取り・広さ・収納の大きさ | におい |
| 設備(エアコン、コンロ、洗濯機置き場など) | 周りの音の感じ方 |
| 日当たりの向き | 日当たりの体感 |
| 駅やスーパーまでの距離 | 建物の雰囲気・住人の様子 |
| 災害リスク(浸水・土砂災害) | 部屋の細かい汚れや傷 |
| 家賃が相場と比べて妥当か |
右側の項目がどうしても気になる人は、無理に内見なしにしないほうがいいでしょう。逆に、左側で判断できる人にとっては、内見なしは時間とお金の節約になります。
チェックリスト1:部屋そのもの
間取り図で寸法を確認する
- 洋室の帖数:6帖なら、シングルベッドと机を置くと床はほぼ埋まります
- 収納の位置と大きさ:クローゼットがあるか、押入れか
- 洗濯機置き場:室内か、ベランダ(屋外)か
- 冷蔵庫置き場:キッチンの横に置けるスペースがあるか
持っていく家具・家電があるなら、そのサイズを先に測っておくと安心です。
写真で見るポイント
掲載写真は、部屋がいちばんきれいに見える角度で撮られています。次の点に注目してください。
- 写っていない場所はないか:浴室やトイレの写真がない場合は、追加でお願いする
- 窓の外:隣の建物との距離が写っているか
- コンロの種類:ガスかIHか、1口か2口か
足りない写真は、不動産会社を通じて管理会社に追加の写真や動画がないか聞いてみましょう。ただし、物件によってはネットに掲載されている写真がすべてで、追加の資料がない場合もあります。
チェックリスト2:建物と周辺環境
構造と階数
- 構造:鉄筋コンクリート(RC)造は、木造や軽量鉄骨造に比べて、上下左右の音が伝わりにくい傾向があります
- 階数:1階は防犯面や湿気が気になる人も。2階以上を条件にする人が多いです
- 築年数:築年数だけでなく、「内装リフォーム済」などの記載も見ておきましょう
地図で周辺を歩いてみる
Googleマップのストリートビューを使えば、駅から部屋までの道を画面上で歩けます。
- 駅からの道に、坂や暗い道がないか
- 近くに線路や大きな道路がないか(音の目安になります)
- スーパー、コンビニ、ドラッグストアの場所
災害リスクを確認する
国土交通省の「重ねるハザードマップ」で住所を入れると、浸水や土砂災害の想定区域を確認できます。浸水の想定がある場所でも、2階以上なら室内への影響は小さくなります。
チェックリスト3:お金と契約条件
初期費用の内訳を確認する
見積もりをもらったら、一つずつ項目を確認しましょう。
- 敷金・礼金:礼金は返ってこないお金です。交渉の余地がないか聞いてみる価値があります
- 保証会社の費用:初回に家賃の50%前後かかることが多いです
- よく分からない項目:「消毒料」「安心サポート」などは、任意のオプションの場合があります
契約の種類
- 普通借家契約:更新しながら住み続けられる一般的な契約
- 定期借家契約:期間が来たら終了する契約。長く住みたい人は注意
短期解約の違約金
「1年未満の解約は家賃1ヶ月分」といった条件が付いている物件があります。すぐに住み替える可能性があるなら要チェックです。
申込後の「キャンセル」について知っておく
内見なしで不安な人ほど知っておきたいのが、契約を結ぶ前であれば申込はキャンセルできるということです。申込金を預けていた場合も、不動産会社は返金を拒めないことが法律で決まっています。
まだ前の人が住んでいる「退去前」の部屋では、申込で順番を確保しておき、退去後に内見してから契約するという進め方もよくあります。ただし、管理会社によっては内見の前に契約手続きへ進むよう求められる物件もあるので、申し込む前に確認しておきましょう。
ただし、申込後のキャンセルが続くと、管理会社や大家さんに迷惑がかかります。申し込むのは「写真や条件で見る限り、ここに住みたい」と思えた部屋に絞りましょう。
まとめ:内見なしで決める前の最終チェック
- 間取り図で、家具・家電が置けるか確認した
- 写真が足りない場所は、追加でお願いした
- ストリートビューで駅からの道を確認した
- ハザードマップで災害リスクを確認した
- 初期費用の内訳を一つずつ確認した
- 契約の種類と、短期解約の条件を確認した
この6つを押さえておけば、「住んでみたら全然違った」という失敗はかなり減らせます。
タイパ賃貸では、追加資料の確認や災害リスクのチェックなど、ここで挙げたチェックをお手伝いしています。気になる部屋があれば、URLをLINEで送ってください。